SOWACAFE DIARY

自家焙煎 真岡珈琲豆舎 ソワカフェ の日記

"I do not consider the sale complete until goods are worn out and costomer still satisfied."  - Leon Leonwood Bean 1916
「私は売れた商品がボロボロになるまで使われ、なおかつお客様がその時点で満足していることで物販は成立すると考える。」  - レオン・レオンウッド・ビーン (1916年)

 ■出店予定日時、場所は、ホームページに記載致しますのでご覧ください。→【こちら

豆表面と内部での温度伝達

■@y_tambe氏が、ここの11月10日、前々回の記事(→click!)に対してtwitterにて、コメントしてくださいました。いつもご教授ありがたいです。
□「豆表面と内部での温度伝達が、一つの大きな律速段階である可能性が高い。」てーところがkeypointかなぁ。やっぱ、生豆粉砕が面白そうですねぇ。表面積大きいから、加熱窒素で焙煎とかとか、いろいろな実験出来るかも。

  • 「対流・伝導・輻射」というのは「熱を伝える」=伝熱の3要素。これはつまり、外部に「熱源」があるときの話で、「外部加熱」というものになる。これに対して、外部に「熱源そのもの」がない場合には、それに該当しない。
  • 電子レンジやIH調理器なんかの場合、外部からエネルギーを受けることに代わりはないのだけど、そのエネルギー源が「熱そのもの」を発してるわけではないので、「一応は」別扱いにされる。この場合、熱は加熱対象の「内部」から生じてるので「内部加熱」。化学反応で熱を発するのも内部加熱。
  • 伝熱の3要素は、相変化を伴わない場合のお話なので、それ以外に相変化を伴う、凝縮熱や沸騰熱なんかもあるのだが、まあそれは置いとこう。
  • QT "伝導とか輻射はおいといて←たぶん、おいておいてもそんな問題ないだろうという勘ですが)、対流による加熱が、焙煎においては大きな割合をしめていると思っています。" これはまぁ、概ねそういう考え方もできるけど「焙煎方法」依存。例えば、フライパン焙煎では伝導の比率が高い。
  • 伝導、輻射、対流にこだわらない、というのは、まぁ概ね正しいスタンスではある。「伝熱様式」そのものでなく、どんな伝熱様式かよりも、それぞれでの「温度差」が大事。ただ、煎りムラのことを考えると、一応は頭の片隅において置く方がいいかもしれない。
  • QT "「熱した空気」の「成分」なのです。私の知っている範囲では、あんまり語られてないと思うのですが、、、" これも正しい。というか、実際、まだあんまり解明が進んでない。どの程度、重要な要素かについてはわからないけど、僕も一応は、興味を持ってる部分。「一応は」だけど。
  • QT "かなり近火でがんがん炎を豆にあてても、攪拌をしっかりやってれば、表面焦げやいりむらはそんな起きないと思っていますのですが、、、" これはおそらく、表面焦げ(=内外の煎りむら)が問題になるはず…というか、豆表面と内部での温度伝達が、一つの大きな律速段階である可能性が高い。