SOWACAFE DIARY

自家焙煎 真岡珈琲豆舎 ソワカフェ の日記

"I do not consider the sale complete until goods are worn out and costomer still satisfied."  - Leon Leonwood Bean 1916
「私は売れた商品がボロボロになるまで使われ、なおかつお客様がその時点で満足していることで物販は成立すると考える。」  - レオン・レオンウッド・ビーン (1916年)

 ■出店予定日時、場所は、ホームページに記載致しますのでご覧ください。→【こちら

Cafe kenzo sun (清原)

■9月12日(日) 清原の"Cafe kenzo sun" に、初めて行った時のreport。 おっくうで書くのが遅れてしまった。
□けっこうこの辺では有名店。宇都宮中心地から車で30分ほど離れた、大きな住宅地:清原台の中にぽつんとある。20〜30年ぐらい前に開発された土地だろうか? 新興住宅地って感じではない。
□かなり迷って、やっと到着。周りの住宅に溶け込んだ、落ち着いた外観のお店。駐車場5台分ぐらいで、止まれない車は公園脇などに路中している。


□日曜日の15時半ごろだったが、ほぼ満席。入り口のドアを開けるとガーリックの香りが鼻をつく。 うーん、珈琲店としては如何なものかなぁ。
□入って正面がキッチン、左手がギャラリー。それほど広いギャラリーではない。右手が客席。下階と上階に分かれていて、上階を案内してくれた。

□「あなたのだいじな時間とごいっしょに」メニューに大書きされている。これがコンセプトかな。
□メニュー1ページ目には、「小さなお子様にも、公共の場でのマナーを教える場として、当店をご利用いただければうれしく思っております」、、、なるほど、こういうのよいかも。やんわり間接的だが、「マナーを守ってください」というメッセージも、尋常な神経を持ったお母さんなら感じてくれるだろう。

□完全禁煙。 お冷は頼まないと出てこない。ほかのお客さんもそうだったから、忘れたわけじゃないみたい。ふーん。まあほしい人は頼めばすぐ持ってきてくれるから、常識にとらわれず、これでも良いか。
□私はブレンド珈琲420円、妻はブレンド珈琲と、ケーキのセット810円を注文。ケーキは5種類くらいから、洋ナシのタルトをチョイス。ストレート珈琲も値段おんなじだけど、セットにできない。
□あまりすっぱくも苦くもない、でも薄くもない、飲みやすい珈琲。良いと思う。ケーキは洋ナシごろごろたくさん入っていて、おいしい。



□ケーキを半分食べて、テーブルの端っこに置いておいたら、「お口に合いませんでしたか?」と女性オーナーがちょっと硬い顔でたずねてきた。1つのケーキを2人でシェアしてちびちび食べていたので、ちょと恥ずかしかった。けちだったかな?
□窓からの景色は抜群。隣が公園なので、遠望がきく。すべてのテーブルから外が見えるわけではないが、気分良い。

□二階に4人掛けテーブル3つ、一階に3つくらいか?



□食器はごつごつの手作り風。聞いたら、女性オーナーのお手製だそうだ。
□珈琲ソーサーのスプーンを置くところにくぼみをつけてある。すばらしいアイデア!!! いつも、珈琲飲むとき、カップを置くたびにスプーンがソーサーの真ん中に来てしまい邪魔だと思っていたので、これは良い。特許取れるんじゃない? オーナーにいいですねって言ったら、すごく喜んでいた。

□どこかのブログに「ツンデレ」って書いてあったけど、まさにそんな感じのオーナー。見た目ちょっとこわもてだし、ちょっとぶっきらぼうそうな感じだけど、しゃべるとすごくニコニコしてて、楽しそう。
□トイレが清潔でとても広い。椅子も置いてある。子供連れでもゆったりできそう。

□BGMは洋楽女性ボーカル。
□ランチメニューは特にないようで、軽食ミネストローネとガーリックトーストのセットが定番のようだ、お店に入ったときのにおいは、ガーリックトーストが原因だね。
□あと、天然氷(冬、池で天然水を凍らせて切り出したもの)のカキ氷550円が人気で、半数ぐらいの人が注文していた。これを目的にくる人も多いみたい。なるほどね〜。
□開店10周年、年配のご夫婦と、娘さんの3人でお店をやっているんだそうだ。すばらしい。

□自宅の一部がお店になっている。改造したんじゃなくて、新築したとき考えて作ったのだろう。だけど”おうちカフェ”ではなくて、お店として独立している感じ。こういうの良いなぁ。
□HP、ブログは持っていない。たぶん開店当初はかなりすいていたんだろうなぁ。口コミで徐々に人気が出たんだと思う。お店の3人は、いかにもプロって感じじゃなくて、動きがのんびりしていて良い。(特におとうさん。動きがぎこちなくて微笑ましい。たぶん脱サラなんだろう。)
■入り口入って、左側は、それほど広くないが、ギャラリーゾーン。陶器、絵葉書など展示している。

□今月は、「光房 みち」さんの、ひょうたんランプの展示販売。


□イヤー美しい。すばらしい。ただ、小さいものでも1万円近くするので、ちょっと手が出ない。
□若い作家さんがいらして、話をした。はじめ、益子の有名な作家さんなのかと思っていたら、違うんだって。
□別に仕事を持っていて、「趣味」で、ひょうたんランプを作っているそうだ。とても趣味とは思えないが。 これだけじゃ食っていけないんだって。
□それと、プロになると、収入のために、売れ筋に作品を絞ったり、ディテールを妥協して生産性を上げたりして、数を作んなくちゃいけないから、それが嫌なんだって。
□「趣味だから、一切妥協はしていません。自分の納得するまでこだわって作っています。採算なんてまったく合いません」だそうだ。うーん、この言葉にやられた。
□1つ1つ設計図書きから始めて、2,3ヶ月に1つ作るのがやっと(1日の作業時間は聞かなかったけど)。2年に一度、作品群をこちらのギャラリーで展示販売している。次の発売は2年後の予定だそうだ。すでに8割がた売約済みになっている。

□うーん、欲しい。でも高い。妻にねだったが、当然NG。食い下がったら、まあ今日は帰って、頭を冷やしてよく考えてみようということになった。

□家に帰って、ネットで調べたら、ひょうたんランプ自体は、作っている人いっぱいいて、いろんなものがある。でも、これほど精巧緻密で美しいものはない。群を抜いている。益子のひょうたんランプ屋さんの作品と比べても、勝っていると思う。それに、相場を見ると、決してこの値段は高くない。むしろ安いぐらい。
□これらの情報を引っさげて、再度交渉。22日(水)に kenzo sun をたずねて、現物を再度確認し、珈琲を飲みながら説得。”ゲルマニュームローラーより安いじゃん”とか、”お茶の葉石鹸3つ分だよ”とか、わけのわからん屁理屈を並べて、、、
□結局、「まー結婚20周年の記念品ってことなら高くないかもね」という妻の自己納得で、購入決定!やったね。気に入った品を予約。展示の終わる来月になってから、取りに来るんだって。楽しみ。 玄関に飾ろうか。