とりあえず分解シリーズ(第一回)
■とりあえず分解シリーズ(第一回)
□3月中旬(震災直後になにやってんだか、、、)以前から目を付けていた極安珈琲メーカーを入手しちゃいました。なんで、どうしたらこんな安くできるのか、とっても興味あります。セールとか在庫処分とかとかじゃなくて、いつもこの値段で売っている定番商品です。すげー。
□あと、香味の定量的評価のため、毎回同じ条件で淹れるため、これを使ってみようかと思っているんです。手で淹れたほうがもちろんいろいろ細かい操作ができて、抽出技術としては自由度高いんだけど。
□どーしても人間が淹れると、毎回、条件(温度とか、温度の下がり方とか、蒸らし時間とか、注ぐ位置とか、何回に分けて注ぐか、どこまでお湯を上げるかとかとか、、、)が合わせているつもりでも結構ばらついちゃうんですよね。だから、機械で淹れて、基本的に条件いつも同じにしたかったんです。そうすれば不安定ファクター一つ安心して除けますからね。(抽出スキル向上のためには、毎回手で淹れたほうが良いのですが、、、まあやってみます。)
□というわけで、とりあえず分解。
□ ↑ 加熱部です。中央が温度検知リレー(サーモスタットじゃないし、この電子部品、どんな仕組みなんだろ?)、U字型内側が水通過加熱パイプ、U字型中部が電気ヒーター(650W)、U字外側の電線が温度ヒューズだと思う。
□大物樹脂部品5点、それに加熱部と、熱水導水シリコンパイプ類(含逆止弁)、電装部品、あとサーバー、が主構成要素です。
□ ↑ 抽出熱水温度75℃程度でちょっと低めですね、、、まあまあ許容範囲でしょうか。抽出終盤に徐々に温度があがていって、終了時には82℃程度でした。熱水シリコンパイプが、水タンクの中を通っているから温度下がっちゃうんだろうなぁ。ここを断熱処理すれば良いかも。まあでもとりあえず、このままで様子見。
□普通にハンドドリップで淹れると、淹れはじめが温度一番高くて(例えば85℃とか)、どんどん下がりながら淹れていくから、逆ですね〜 だから香味がどうなるのかはよく解んないです。要検討。
□リブがとんでもなく高い(ペーパーフィルターほぼ全体が空中に浮いている感じ)ので、めちゃくちゃ抜けが良いです。熱水滴下速度が遅いので、まあ結果としてOKかな。中央一点滴下的だし、蒸らし時間がないけど、まあそれはそれで良いでしょう。
□さて、この製品、いくらなら買います?
□これは1000円で売ってるケーヨーD2(DIYショップ)の定番商品なんです。こんな怪しい製品大好きです。一般には、安物のガラスサーバーだけでも500円弱ぐらいしますもんね、、、
□じゃあ、自分で作るとしたら、いくらで作れます??? いくら人件費安い中国で作ったって、こういう工業製品はそんな人手がかかんないから、設備費がボトルネックですよね。成形金型少なくても5個作んないといけないし、成形機もそこそこ大きいのいるし、、、かなり大量に作んないと、1000円じゃ売れないだろうなぁ。それでも利幅小さいと思う。
□おまけに3枚だけ付いていたペーパーフィルター、なぜか高級なものでした。よくみると、表面に針穴がたくさんついていて、プレスシールが二重にしてある。カリタ製品ですよね多分。
□さっそく改造。震災で割れちゃった←泣、ナノさんボールを砕いて、スペーサーにしました。サーバー温め置きしてもまずくなるだけなので、スペーサーで空気断熱です。熱をサーバー加熱側に取られない分、水加熱の効率もよくなると思う。
□ちなみに、この製品の品質、完成度は低いです。難点をあげればたくさんあります。一般的日本人なら気分悪いかも。でも実用上は全然問題ないレベル。耐久性も1ヶ月以上毎日使っているけど初期不良はすくなくともないです。私はこういうタフ?な製品大好きなので、(安物買いの銭失いタイプ)満足です。
■なんかsowacafeでこんなの利用できないかなぁ? カスタマイズして、お客さんに格安で譲っちゃうとか、、、それぐらいしか思いつかないんです。