SOWACAFE DIARY

自家焙煎 真岡珈琲豆舎 ソワカフェ の日記

"I do not consider the sale complete until goods are worn out and costomer still satisfied."  - Leon Leonwood Bean 1916
「私は売れた商品がボロボロになるまで使われ、なおかつお客様がその時点で満足していることで物販は成立すると考える。」  - レオン・レオンウッド・ビーン (1916年)

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梅干し、その後、、、


コーヒーチェリー乾燥終了、精製工程へ←嘘)初めての梅干し作り、おかげさまで良い感じに行ってます。いやー学ぶところ多いです。驚き。
梅雨中の塩漬け(15%)時にもカビなどまったく生えず、梅雨明けも日干しも難なく終了。結局5日くらい屋外に干しちゃいました。
そして赤紫蘇をたっぷり入れて、本漬け。
この状態で、冷暗所(床下)でまぁ1年以上寝かせるみたい。3年目くらいからが美味しいとか実家では言っていた。てーことは、毎年作って順繰りに食べて行かないと食べられないってことじゃん。ふーん。

心配したカビなどはおかげさまでじぇんじぇん発生しませんでした。塩15wt%てのは、比較的安全圏みたいです。13%以下くらいが勝負どころらしい。微妙なものです。
今回はじめて梅をつけてみて強く感じたのは、「昔の人の知恵」ですねー。
・梅の実は梅雨時に熟す。すぐ食べちゃうなら良いかもしれないが、一気に大量に熟すので、保存したいところ。天日乾燥して水分率下げれば日持ちするのだろうが、高温多湿の梅雨真っ盛りで天日乾燥できない!
・そこで!梅雨開けまでなんとか完熟した梅の実を傷めないための時間稼ぎをするわけなんだけど、、、それが塩と焼酎に漬けて密封しておく、って方法なんですねー。昔から身の回りで手に入りやすいもので何とかしよう、って言うと、こうなったんだろうな。
・それでもって梅雨開けまでカビなど生やさずになんとか持たせて、梅雨が開けたら早速天日に干して脱水乾燥(プラスUV殺菌の効果もあるのかも)
・そして、菌が繁殖しづらい程度まで水分を除いたら、本漬け!そして冷暗所で長期保存、て言うプロセスを踏んでいるんのだなーと妙に納得。
・要は梅雨を避けて天日干しするための昔からの方法なのだ!すごい

とはいうものの、現代においては、焼酎(35度くらい)より濃度高いエタノールいくらでも手に入るわけで、、、今回は、除菌消毒用の78%エタノールをがんがん噴霧しちゃいました。業務スーパーにて1L500円←安!)だったし。
そのおかげか、取り除くべき、と一般に言われている、青梅の熟し過ぎたり当たったりして傷んでいたところももったいないからみんな漬けちゃいましたが、いまのところNoProblem。
そんな邪道するんだったら、乾燥だって室内で適当の白熱球とUVランプ、扇風機などなど使えばで梅雨中でもできるわけだし、、、なんだかよくわかりません。Y_Tambeさんも言ってましたが、味への影響がどんなものか???ってのが問題かも。

■それでもってコーヒー話ですが、、、コーヒーチェリーも梅と似たような構造なのです。
実物を見たことある方少ないかもしれませんが、コーヒーの実って、梅みたいに果肉がついているんです。その状態をコーヒーチェリーって呼ばれてます。それでもって、梅干しで言うところの梅肉の部分は、もったいないんですけど廃棄しちゃいます。

(コーヒーの木の実、精製前 wikipediaより引用)
それで梅肉の中の硬い種の内部にあたる部分(梅干しだと【仁】と呼ぶと思います)の部分が、珈琲の生豆なんです。
それを乾燥させたものを生産国より輸出、消費地にて焙煎して、いわゆる珈琲になるんです。
この”果肉の取り除き方”は、各珈琲生産国の気候やインフラ事情などによってその方法はさまざまで、ブラジルなどは、日干しして果肉をカラカラにしちゃってから脱穀しているそうです。
自分でこの辺やってみたいのですが、国内では検疫などなどのためか、ナマのコーヒーチェリー見たことないんですよねー。
で、まぁ梅でも良いか、、、←嘘です。ごめんなさい。でも、はじめて梅干し作っているのですが、驚き驚き、珈琲精製の各国の事情がなんだかとってもよく分かって来ました。中米諸国(グアテマラなど)やインドネシア(いわゆるマンデリン)などなどがなぜナチュラル(天日干し)精製法で作られないのか、、、とかとか。生産現場の天候と深く関わっているんですよね、たぶん。興味津々です。

■偉そうなことを言っていますが、私、本当のコーヒーチェリー精製見たことないんです。ぜひ最低1年くらいは生産地に滞在して、珈琲豆の生産工程をこの目で見て体験したいです。
インドネシア、バリあたりだったら比較的日本と近いし飛行機も安めだし、ビザをなんとかすれば、不可能じゃないと思っているのですが、、、私の小さな夢です。

■そんなわけで、梅干し作りって、面白い! 日本の梅雨、梅の実の成る時期、干せる時期、それまで腐らせないで保管する工夫などなど、「へー」と、工夫と知恵を感じて感動しております。それでは〜。(いちおう、完)