SOWACAFE DIARY

自家焙煎 真岡珈琲豆舎 ソワカフェ の日記

"I do not consider the sale complete until goods are worn out and costomer still satisfied."  - Leon Leonwood Bean 1916
「私は売れた商品がボロボロになるまで使われ、なおかつお客様がその時点で満足していることで物販は成立すると考える。」  - レオン・レオンウッド・ビーン (1916年)

 ■出店予定日時、場所は、ホームページに記載致しますのでご覧ください。→【こちら

@y_tambe氏と@kisanjin氏

twitterにて、@y_tambe氏に、とってもたくさん、教えていただきました。関連して、@kisanjin氏のtweetも、転載させていただきます。y_tambeさん、kisanjinさん、ありがとうございます。
□今日いただいたこの情報量って、絶対、「つぶやき」じゃないですよね。他国の事情確認してませんが、日本独特のつぶやきtwitterの進化ですよ、きっと。 1センテンス140文字の規格でこんなことしちゃうなんて、、、
□限られた規格の中で、新しいモノを作っちゃう、、、日本の軽自動車の技術力のすごさを連想しちゃいました。
■ ↓ 以下twitterより転載。頭に明記のないつぶやきはすべてy_tambe氏です。

  • sowacafe 調子悪い時は行動あるのみ! てなわけで、バイクかっ飛ばして、むりやり、SCAJ2011初めて行ってきました。→http://d.hatena.ne.jp/SOWAKA63/20110929

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  • y_tambe @sowacafeさんのところの「率直な感想」が非常に面白い…スペシャルティ界隈の人で「こういう見られ方」を意識してる人がどれだけいるのかと。もちろん「判ってないねー」で片付けるのは簡単だろう。だけど「多様性の祝祭」を掲げておきながら、そういう対処をするならダブスタではないの?

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  • sowacafe 言及ありがとうございます。面白く書いたつもりではなかったのですが、、、「ダブスタ」って何を指しているのですか?アジア地区の生産者いないこと???
  • sowacafe どんなふうに面白いのかも分からないんです。国内産が主力の工業製品のトレードショーと比べたことろですか? あと、バッハ田口氏の時代先取りもどんなことなのか、、、

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  • いわゆる「スペシャルティ」以外の、多様なコーヒー観を、スペシャルティ関係者が認めることができるか、という意地悪な見方です w
  • なぜそれが「ダブルスタンダード」になるかというと、スペシャルティ関係者の間でバイブルのようになってる『コーヒー 多様性の祝祭』って本があって、それが品種や生産地レベルでの「多様性」を広めよう、という考え方のものだから。
  • しかるに一方では、古くからの日本の自家焙煎店のようなスタイルがあって、スペシャルティの普及は、しばしばそういった「古い価値観より自分たちの価値観が優れている」という主張とセットになる。生豆の多様性は認めても、コーヒーや喫茶店の多様性は認めないの?という意地悪

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  • kisanjin 明日10月1日は「日本コモディティコーヒー協会」創設1周年記念日。CCAJ創設以来この1年の活動を振り返ってみれば…何もしていないorz 何もしていなくても1年はスグ過ぎるんだなw (笑い事じゃねえか?) 2年目はどうするんだ!?スペシャルティコーヒーの研究でもするかなぁ(違

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  • バッハの田口氏については、嶋中氏との対談( http://monochro.exblog.jp/3135557/ などでも該当部分が読める)あたりが判りやすいと思う。コメントも的を射てるんじゃないかな。バッハはしばしば「ニュークロップ派」に分類されるけど、オールドビーン派の価値観を必ずしも否定しなかった。
  • 「面白い」というのは、ある意味、sowacafeさんに対して失礼な言い方だったのかもしれないですね(ちょっと反省)…SCAJの大部分を含めた「アメリカ型のスペシャルティ指向」というのが、今、日本のコーヒー業界でも主流となりつつある流れなのですが(続
  • それはアメリカ型の「香りと酸味重視」で、しかもTed LingleやGeorge Howellなどのような「クリーンカップ派」の価値観の広まりでもある。一方、日本の珈琲店は、ドイツ、オーストラリアなど、いわゆる「ヨーロピアンスタイル」を受け継いだところも多い。
  • ただし、日本では海外からの情報が入ってきにくかったこともあり、独自の進化を遂げた。しかし、そういった「昔ながらの喫茶店」も、スターバックス進出と時を同じくする、日本のカフェブームのときに、かなり廃れてしまった感もあるわけで。
  • 日本における珈琲店の展開は、さらにUCC等の大手ロースターや、缶コーヒー、インスタントコーヒーの普及と共に、家庭も含めた「日本のコーヒー文化像」を構築してきた。僕は、この日本の珈琲店の状況を(他の事例に便乗して ^^; )「ガラパゴス化」と呼ぶことがあります。
  • なお、ここで使ってる「ガラパゴス化」は、割とニュートラルに「現象」を示す意味で、例えばいわゆる「ガラケー」批判なんかで使われるような、揶揄的な意味などは一切含みません。
  • で一方、それにほぼ前後するような時期で、アメリカでSCAAを中心にした、スペシャルティ派の活動が高まり(実際にはこっちの方がちょっと早かった)、それに遅れて、日本でもSCAAに倣ったスペシャルティのムーブメントが起こった、とそういう流れ。
  • なので、まぁSCAJのスタイルというのは、かなりSCAA…アメリカのスタイルの影響を色濃く受けてます。で、それは古くからの日本のスタイルに馴染んだ人たちにとっては、当然「好みのスタイル」とはかけ離れたものになりがち。
  • でもまぁ、そこらへんの「味の好み」ってものは、割とあやふやで、例えば子どもの頃から馴染んでいるものは「美味しい」と感じる。加えて言うと、そもそも日本人には、「喫茶店のコーヒーの味はよく判らない」と自ら言う人もいるくらいなのが現状なわけで…
  • そういう「缶コーヒーやインスタントしか飲んだ事ありませんでした」という人を捕まえて、「これが『本当に美味しいコーヒー』ですよ」と言って、それなりのものを飲ませれば、実は「刷り込み」が可能な部分が大きいのです。
  • つまり「売る側」「普及させる側」のスタンスとしては、そういう「客への刷り込み」が成功するかどうかが(実は、コーヒーそのものの品質とかよりも)大きかったりする。
  • うーん、メタな方向に話が発散してきたので戻そう。
  • その中にはもちろん、他のいろんな「嗜好の多様性」にも目を向けた上で、あえて選択してる人もいるでしょう。が、どっちかというと、今の状況は「みんながそっち向いてるから、私もそっち」というのが多いんじゃないか、と感じてるので。
  • そういう場の中に、 @sowacafeさんが入っていったときに感じた「違和感」を、単に「sowacafeさんも、もっとスペシャルティコーヒーのことを知れば、この味の良さが判るようになるよ」というのは簡単で、そういう事を実際に言いそうな人の顔も、いくつも頭に浮かんでくるのだけど(続
  • しかし、その違和感はそのまま、「(スペシャルティ関係者が言うところの)『普通の』コーヒーを、これまで飲んできた人たち」が、共通して抱く「違和感」なのかもしれない。そこが興味深い。そして、このことに関係者が、どれだけの危機感を持ってるのだろうか、ということ。
  • まあ何より、僕は「SCAAの価値観」というもの自体が、どっちかというと、まだ熟れてない部分を強く感じてるのです。今後の変遷を予想すると、多分、日本の業界が一旦捨てたはずのスタイルに、もう一度戻ってくる可能性は高い(その先がどう進むかは知らない)
  • この「こなれてない」というのがミソで…アメリカの場合、とにかく未熟だろうが、まず「体系化」することで、全体像を把握することが上手いというか、そうしながら進んでいくので。今は「未熟」でも、そっから先の進みが早く…今の調子だとSCAJは多分置いてけぼりになる
  • ああ、こうして自分の頭の中を整理して文章にしていくと、バッハの中川氏が言ってたようなことになっていくな…そういう意味では、中川氏も、さすがは「化け物の眷属」、ということかもしれない。

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  • kisanjin 明日10月1日は「コーヒーの日」。国際コーヒー協定によりコーヒーの新年度がこの日に始まるから。でも2009/2010年度から日本は協定不参加。前の協定に加盟していた全ての国々の中で新協定ICA2007に参加していない唯一の輸入国(消費国)として世界的に恥ずかしい3回目を迎えます。
  • kisanjin 例えばだね、仮にFCCC京都議定書に批准していないUSAが京都会議の日を「環境の日」とかにしたら「それ違くねぇ?」って言わんか?国際コーヒー機関から脱退している日本が「コーヒーの日」とか言っている現状は、そーゆー状態に近いんだけど…その状態にあることは誰も触れない…セコイよなぁ。
  • kisanjin あ、何だか絶妙なタイミングでリツイートを使われ並べられたような気がするぞ。うーむ、恐ろしい・・・バケモノとバケモノの眷属に魅入られた方は、やっぱりバケモノの仲間に違いない・・・嶋中さ〜ん、こいつら「コーヒーに呪われたバケモノたち」ですよ、きっとww

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  • sowacafe ていねいな説明ありがとうございます。失礼とは感じていません。むしろ、思いがけず、わいたんべさんの興味対象にしていただいたことが嬉しいです。
  • sowacafe 自分も含めて、なんで日本から世界に発信、リードできないのかなぁ、と言う感想を持ちました。喫茶を、茶道、あるいは○○喫茶などまで高める力あるはずなのに。

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  • まぁまず「現状をきちんとまとめて、世界に紹介する人がいないから」のひとことに尽きるかな、と。
  • あとまぁ、正直、世界にナメられてる、ってのが大きいでしょう…考えてみてもらえば判ると思うんだけど、元々きちんとコーヒーが普及していながら、これだけスタバを有り難がって受け入れた国が、他のどこに?
  • まぁその辺りの事情もあって、日本はコーヒーの国内普及では、中韓に先んじてたとは言え、欧米あたりではそんなに変わらないレベルで見られてる部分が…これはどっちかというと出版物でも顕著らしく、コーヒー関連の日本の書籍を英訳出版しようというところがなく難航するそうです
  • 例えば『田口護の珈琲大全』も、国内2万部(コーヒー関連では破格の部数だそうです)で、中国語訳もされたのだけど、アメリカとかでは扱おうとする出版社は出てこなかったとか。
  • ただ、実はまったく日本初の情報とかを無視してるのではなく、そういうアジア圏の書籍の内容を調査するなど、情報を集める専門のエージェントがいるので、そういう情報だけは収集してる、と…で、そういうのが、日本に「逆輸入」されてきて有り難がられる。そういう馬鹿げた話。
  • 日本の「文化」のうち、いわゆる「オタク的な部分」というのは、なんだかんだ言っても、世界に通用するコンテンツになってるわけですが、コーヒーについてはそうは思われてない…実は、かなりオタク的な(ガラパゴス化した)文化も既にあるのだけど、内向きで認知度が低い。
  • で結局、日本の「オタク的コーヒー」文化は、日本でも「表舞台」に対する影響が弱く、スタバなどが「好きなように」業績を伸ばす結果となった……その程度の影響力のモノを、世界が相手にしようと思わないのも、当然といえば当然かもしれないわけです。
  • ただ「世間一般に対する影響力が弱い」ことと、その内容の優劣とは関係ないと言うか…要は、技術的にはかなり高度なんだけど、「小難しすぎ」て、コーヒーオタク以外が付いていけない世界になってる。それには、うまく体系化された説明がされてこなかったことも大きい。
  • で、まぁバッハの田口氏の「化け物」っぷりの一つがそこにもある…「どうしたら、世間一般の人たちに、『オタクの入り口あたりのレベル』でもコーヒーを楽しめるようにするか」…バッハにはもっとマニアックな道に進む選択肢もあったのに、常に一貫してそれを目指してる辺りが。
  • まぁ他にも、焙煎理論の構築だとか、「喫茶店で飲んでもらうよりも、豆を売って家で飲んでもらうことの重視」とか、氏の「化け物っぷり」を挙げればきりがない…しかも、ここらへんは、かなりいろんなことを考えるようになってから、僕にはようやくその真意が見えてきた部分。
  • ただ、喫茶店のスタイルとして「極端にマニアックな道に走る」ということがないからと言って、バッハがそういう「マニアックな知識を欠いてる」ってことではないです……つーか特に、講習とかしてる焙煎の技術なんてのは、ものすごく、あきれるくらいに細かい。

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