SOWACAFE DIARY

自家焙煎 真岡珈琲豆舎 ソワカフェ の日記

"I do not consider the sale complete until goods are worn out and costomer still satisfied."  - Leon Leonwood Bean 1916
「私は売れた商品がボロボロになるまで使われ、なおかつお客様がその時点で満足していることで物販は成立すると考える。」  - レオン・レオンウッド・ビーン (1916年)

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焙煎の化学と技術

■昨日の私の疑問、
>(対流加熱などに比べて)化学変化を促進することなく温度上昇する」って、なんなんだ?
に対して、y_tambeさんがtwitterにて解説してくださいました。ありがとうございます。

@y_tambeざっくり言うと、波長の短い光は、そのエネルギー自体が化学反応を引き起こす…今、巷で騒がれてる「放射線や紫外線によるDNA損傷」なんかが、その例の一つ。要は、分子内の共有結合が吸収するような特定の波長で、そういうことを起こす。
@y_tambe一般に「遠赤外線」と呼ばれるような波長の熱線の場合、そういう分子間結合のような高いエネルギーに共鳴せず、分子運動のような比較的低いエネルギーの部分と共鳴する…というお話。ただまぁ、そこらへんはあんまり深く考えずともよい。あくまで、メインは「熱」だから。
@y_tambe伝熱方式の違いを考える必要があるのは、せいぜい「表面の煎りムラ」の部分くらい。また熱源の種類で、それぞれの「割合」は多少変わっても、「100%輻射伝熱」「100%対流伝熱」とかいうのはありえない。よく言われてるような「内部への浸透の違い」なんてのも、ほとんど意味がない。
@y_tambeつまり、ここは「対流加熱などに比べて」ではなくて、「遠赤外線以外の(短波長の)電磁波に比べて」の意味。 QT「(対流加熱などに比べて)化学変化を促進することなく温度上昇する」って、なんなんだ?
@y_tambe(承前)極端な話、紫外線ランプの光を当てても、生豆は温まらないまま、成分が変性(化学変化)していくけど、遠赤外線ランプの光を当てたら、成分の変性は進まずに豆の温度が上がっていく、という程度の意味。
@y_tambeもちろん、豆の温度が上がっていけば、その熱によって化学反応が進行することになるのだけど、それはまぁ、後のお話、ということで。

@Aleastyそのエネルギー自体が化学反応を引き起こすって、何か表現がおかしいような・・・。(個人的) ある特定の波長が電子を励起することによって、DNAやたんぱく質を酸化させたりするんじゃなかったけ?

@y_tambe@Aleasty だから「ざっくり言うと」なのです。あくまで遠赤外線との違いの説明が主眼の文章なので。特定波長の電磁波が持つエネルギーが、特定の軌道電子を励起し、それが化学反応を起こすことに繋がるが、いわゆる「遠赤外線加熱」はそうではない。
@y_tambeとはいえ、雑な解説をしてしまったことを反省するなど。

@sowacafe■「直火」ってなんなんですか? なんだか解らなくなってきました。 

@y_tambe直火/熱風/半熱風って分類は、一度、解体してしまわないといけない概念だったり…
@y_tambe結局、ドラム部分の構造と熱源の配置による分類なんで。まぁもちろん、その分類に意味がないわけでもないけど、その分類に囚われてしまうことで、焙煎の本質を見失ってしまいがちになる。
@y_tambeむしろ、ドラム式と、手網と、フライパンと、シベッツ式の違い、くらいに巨視的な見方をする方がよっぽど大事。
@y_tambeその点でも、中林先生の「コーヒー焙煎の化学と技術」は非常によい本ですよ……変に「日本の自家焙煎店」的な見方に囚われてないから。むしろ、大手ロースターの焙煎工場でやってる方式ばかりだけど、そもそも、研究自体がそっち主導で行われてるので、これは仕方が無い。
@y_tambeそういう、大手が使うような焙煎機でのデータなんかから、なんとかして上手い具合に、中小の自家焙煎店で使うような焙煎機だとか、手網なんかでの挙動を外挿せにゃならん、というのが面倒なところなんだよなぁ…まぁ面白くもあるのだけど、もやもやする。

(上記twitterより転載。)


■そもそも、(対流加熱などに比べて)ってとこから間違えていました。文脈を読み違えていました。 (遠赤外線以外の(短波長の)電磁波に比べて)なんですね。
□UVによる(加熱ではない)化学変化、との例示、とてもわかりやすいです。

■(雑感)twitterって、つぶやきtoolから、変質してきて、なんか、新たな使い方になってきているのかもしれないですね〜。

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