SOWACAFE DIARY

自家焙煎 真岡珈琲豆舎 ソワカフェ の日記

"I do not consider the sale complete until goods are worn out and costomer still satisfied."  - Leon Leonwood Bean 1916
「私は売れた商品がボロボロになるまで使われ、なおかつお客様がその時点で満足していることで物販は成立すると考える。」  - レオン・レオンウッド・ビーン (1916年)

 ■出店予定日時、場所は、ホームページに記載致しますのでご覧ください。→【こちら

香味定量評価実験/まだまだ途中経過

■表題: 珈琲香味の定量的評価方法の確立(第一報)     Jun,xxth,2011

■要約:

■目的:珈琲製品開発に必要とされている、珈琲の香味の定量的測定評価方法の確立を行う。

■背景:

■実験:
□方針

_出来る限り、二重盲検法に準じて実験を行う。ファクターは純粋に各試料の[香味]のみ。他の変動因子は極力取り除く。
_絶対評価は難しいと踏んで、全て相対評価。基準試料、供試試料の製品ロット差はとりあえず無視。今回は各試料、1lotのみ使用。(←よーするに各試料1缶しか使ってない)
_実験対象群を自分の家族とし、全数検査。被験者数5。

□試料

_基準試料:

  • Std.:Blendy_無糖 / AGF / ??cc_PET_bottle / lotNo.___

_供試試料

  • sampleA:Boss_Silky_Black /
  • sampleB:[Std.]と同一物
  • sampleC:Black / UCC
  • sampleD:Tully's / 伊藤園

□被験者(5名)(主実験施行者も被験。その場合は代理実験施行者を立てる)

  • 被験者#1: 10歳代後半 男性 珈琲喫茶歴なし
  • 被験者#2: 10歳代後半 男性 珈琲喫茶歴なし
  • 被験者#3: 40歳代   女性 珈琲喫茶歴25年程度、珈琲摂取量4~5杯/day(ブラック約50%/ミルク砂糖添加約50%) 
  • 被験者#4: 40歳代   男性 珈琲喫茶歴30年程度、珈琲摂取量4~5杯/day(ブラック100%)
  • 被験者#5: 70歳代   男性 珈琲喫茶歴不明、  珈琲摂取量2~3杯/day(ブラック100%)

□方法

1)各試料を定温に調整する。実験開始時試料温度+7.0℃+-1.0℃とする。(冷蔵庫内にて温度調整。棒温度計で温度確認)
2)形状同一の紙コップ(白色5oz)を4個準備し、紙コップの底にA~Dの記号を記入する。
3)各供試試料を該当記号のコップに50ccづつ注ぎ入れる。
4)同様に、別形状の紙コップ(薄茶色6oz)を一つ準備し、基準試料を100cc注ぎ入れる。
5)試料をランダムに位置交換し、被験者、実験施行者ともに試料の種類がわからない状態とする。
6)実験実行者は、被験者に対し、以下のごとく説明する。

  • 「コーヒーの香味に関するテストである」、「4種の珈琲を飲んで、基準とする珈琲と比較して、感想を述べよ」「比較項目は、[美味しさ]、[濃さ]、[苦さ、酸っぱさ、香り、などなどその他なんでも感じたこと]、の三項目」、「基準と比較して、++(+2)、+(+1)、+-(0)、-(-1)、--(-2)、の点数付けを行え。」「評価にかける時間は自由。」
  • 「差が解らない」、「差があることは解かるけど、+か-か解らない」、「どうでも良い、興味ない」、はすべて+-とせよ。 (← ここ実は重要かも。難しい。)

7)実験施行者は結果を聞き取り、記録。
8)各被験者に対し、同様の方法を行う。

□実験環境

_2011年06月05日(日)室内
_rt.26℃(エアコンなし)、室内湿度不明、天気晴れ、その他環境は日常通り。
_夕食30分後に実験開始。実験施行時刻20:00~20:30。

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■結果:

Table.1 「好き嫌い」についての実験結果











被験者#1


被験者#2


被験者#3


被験者#4


被験者#5


Sample A


+-


+-


+-


--


+-


Sample B


+-


+-


+-


+-


+-


Sample C


+-


+-


-


-


+-


Sample D


+-


+-


+-


+-


+-


Table.2 「濃い薄い」についての実験結果









被験者#1


被験者#2


被験者#3


被験者#4


被験者#5


Sample A


+-


+-


+-


++


+-


Sample B


+-


-


+-


+


+-


Sample C


+-


+-


-


-


+-


Sample D


-


+-


-


-


+-


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■考察:

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■結論:

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■第二報への課題
_試料の母集団を被験者が知ってしまった。つまり試料は缶珈琲系であるとの情報が伝わっちゃたけど、それってダメかも。今回は無視。次回改めます。
_供試試料(4種)の中にも基準試料と同じ試料(つまりBlendy)があることを知っている被験者と知らない被験者がいた。あと、同じ試料が複数入っている可能性を気づかせるか、気づくか、気づいたときどう対応するか、、、とか、この辺(←プラセボの取り扱いに関する事?)微妙で難しい。今回はとりあえず無視。
_基準資料と供試試料の容器(紙コップ)の色、大きさを変えた事のメリット/デメリット_実験中の試料温度の変化速度が異なってしまった。
_試料温度の取り扱い、実験方法の工夫必要な可能性あり。かなり試料温度因子のweightが強そうな予感。

_そもそも「実験の目的」がうまくないのかも。もっとtargetを絞るべきかも。
_「香味」のみに特化しているけど、そもそも「香味」単独のweightはどうなんだ? もしかして、想像しているよりかなり低いんじゃないだろうか? そのへんに着目すべきかも。

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■添付資料:試料温度確認状況(写真1)、供試前の試料の様子(写真2)
20110606025224(写真1)(写真2)

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